創世記

カインの末裔とセツの末裔

『カインの末裔』というのは有島武郎の書いた有名な小説のタイトルになっている。有島武郎は内村鑑三らの影響を受けて、一時信仰を持つが、ほどなく信仰から離れ、最終的には人妻と心中する。 。。カインというのは、アダムとエバの長男。人類初のこどもであ…

創世記1章と2章の構造

前回の記事で、創世記の中に見られる構造(同心円構造の他に細かく言えば、並行法・交差並行法など、多くの修辞技法がある)について書いたが、肝心の1章と2章についての構造関係について簡単に以下に書いてみる。 <1章> A 神が天と地を創造 B 地は何…

創世記1章と2章の矛盾?

”ゲノム”の中でコリンズは、創世記1章と2章が「完全に一致しない二通りの話がある」ので、文字通りではない → 詩的で寓話的な記述である、と考えていた。 このことについて焦点を当てて考えてみる。 「創世記1章と2章には、別々の創造物語が書かれている…