Entries from 2010-09-01 to 1 month

人間の現実−偶像礼拝(新約編)1

「だれも、ふたりの主人に仕えることはできません。一方を憎んで他方を愛したり、一方を重んじて他方を軽んじたりするからです。あなたがたは、神にも仕え、また富にも仕えるということは出来ません。」(マタイの福音書6章24節)"No one can serve two mast…

人間の現実−偶像礼拝(旧約編)

「あなたがたは、いつまでどっちつかずによろめいているのか。 もし主が神であれば、それに従い、もし、バアルが神であれば、それに従え。」 (第一列王記18:21) 上記は、預言者エリヤがイスラエルの民に語ったことば。 当時のイスラエルでは、アハブ王と…

リンクなど

最近ネットで検索していると、案外同じようなこと書いてる人いるんだなぁ、というサイトがいくつかあったので、メモとして書いておく。 「キリスト教世界観ネットワーク」 http://cwn.way-nifty.com/cwn/cat5918917/index.html 私もwebのことはよくわからな…

自然と恩恵の二元論と信仰一元論

このブログでは、科学哲学を少し紹介しながら、科学というものが通常信じられているように「中立的で客観的データをもとに、累積して進歩していくもの」でなく、それぞれの時代の思想に影響された、主観的いわば”信仰”だ、ということを示そうとしてきた(そ…

キリスト者の世界観

「神のこと、人間の救いのことについて正統的理解を持っていても、会社のことや子供の教育のこと、男性と女性の地位と役割、性倫理や生命倫理、科学や技術、学問や芸術、などの事がらについては無神論的(実は異教的)学校教育やテレビ・ジャーナリズムなど…

カインの末裔とセツの末裔

『カインの末裔』というのは有島武郎の書いた有名な小説のタイトルになっている。有島武郎は内村鑑三らの影響を受けて、一時信仰を持つが、ほどなく信仰から離れ、最終的には人妻と心中する。 。。カインというのは、アダムとエバの長男。人類初のこどもであ…

創世記1章と2章の構造

前回の記事で、創世記の中に見られる構造(同心円構造の他に細かく言えば、並行法・交差並行法など、多くの修辞技法がある)について書いたが、肝心の1章と2章についての構造関係について簡単に以下に書いてみる。 <1章> A 神が天と地を創造 B 地は何…

有神論的進化論反対の理由

ここで、なぜ有神論的進化論("theistic evolution"進化論を神が導いたという説)を受け入れることが出来ないと考えるのか、以下に理由を上げて整理してみる。 1.聖書の証言に反している。 ・有神論進化論(以下「有進」)の立場では、人は進化した結果な…

創世記1章と2章の矛盾?

”ゲノム”の中でコリンズは、創世記1章と2章が「完全に一致しない二通りの話がある」ので、文字通りではない → 詩的で寓話的な記述である、と考えていた。 このことについて焦点を当てて考えてみる。 「創世記1章と2章には、別々の創造物語が書かれている…

『ゲノムと聖書』批判(4)

なんだか批判ばかりしていて恵まれないので、今回でこの本の検証は最後にしようと思う。 最後は、この本の中で、聖書・特に創世記のはじめの部分についてどう解釈しているか、また、それに対する検証をする。 「創世記は本当は何を語っているのか」というサ…

ゲシュタルト変換

以下は『新しい科学論』の1頁で、「ゲノムと聖書批判(3)」の最後に書いたことに対する参考の一つとして載せておく。 「今のわたくしどもには、屁理屈にしか聞こえないこの理解は、フロギストン理論を共有する共同体の中では充分説得的であり、かつ客観的…

天動説と進化論

聖書を神のことば、神からの啓示と考える私が、「聖書の記述と反するので進化論は受け入れられません」と言うと、それは中世における教会の間違いと同じ間違いを犯している、と言う人がいます。かつての教会が天動説(太陽が地球の周りをまわってる)を支持…

科学者の厚顔

「科学者は厚顔なのだ。彼らは事実が理論に合わないからといって、理論をおいそれとは捨てない。そういう場合彼らは、通常は、新しく救済用の仮説を案出して、理論に合わない事実を単なる一つの変則事例と呼べるようにしてしまった上でそれを説明してしまう…