進化論

有神論的進化論反対の理由

ここで、なぜ有神論的進化論("theistic evolution"進化論を神が導いたという説)を受け入れることが出来ないと考えるのか、以下に理由を上げて整理してみる。 1.聖書の証言に反している。 ・有神論進化論(以下「有進」)の立場では、人は進化した結果な…

『ゲノムと聖書』批判(4)

なんだか批判ばかりしていて恵まれないので、今回でこの本の検証は最後にしようと思う。 最後は、この本の中で、聖書・特に創世記のはじめの部分についてどう解釈しているか、また、それに対する検証をする。 「創世記は本当は何を語っているのか」というサ…

天動説と進化論

聖書を神のことば、神からの啓示と考える私が、「聖書の記述と反するので進化論は受け入れられません」と言うと、それは中世における教会の間違いと同じ間違いを犯している、と言う人がいます。かつての教会が天動説(太陽が地球の周りをまわってる)を支持…

『ゲノムと聖書』批判(2)

あるとき進化論についてネット上で議論していたとき、私が「進化論が信仰ではないという証拠を出してください」と聞くと、それまでの勢い(進化論擁護の書き込み)がなくなったことを覚えている。 日本人の大半が進化論を当然の事実として受け入れているだろ…

『ゲノムと聖書』批判(3)

「批判(2)」からの続きだけれど、それではこの本の中で繰り返し主張している「進化論が事実である」という証拠はなんだろうか? 私もこれほどの人の書いた最近の本だから、何か真実らしいもの、検証に値することが載せられているかも、という期待と共に興…

『ゲノムと聖書』批判(1)

ヒトゲノム研究所の所長(1993-2008)で、国際ヒトゲノム計画の代表も務めたというフランシス・コリンズの書いた『ゲノムと聖書』(NTT出版、2008)を検証する。 ちなみに中村佐知という、プリンストンを出た心理学博士が訳者のひとりだそう。この人の翻…

啓蒙思想の聖書解釈への影響

以下は2年程前に創世記の学びを始める前にまとめたもの。−−−−−−−−− <創世記を読む前に>17世紀後半から、18世紀にかけて、啓蒙思想がヨーロッパで主流となる。 啓蒙思想というのは、暗いところを光で照らす、という意味。 「暗さ」はキリスト教の迷信。奇…