『ゲノムと聖書』批判

『ゲノムと聖書』批判(4)

なんだか批判ばかりしていて恵まれないので、今回でこの本の検証は最後にしようと思う。 最後は、この本の中で、聖書・特に創世記のはじめの部分についてどう解釈しているか、また、それに対する検証をする。 「創世記は本当は何を語っているのか」というサ…

『ゲノムと聖書』批判(2)

あるとき進化論についてネット上で議論していたとき、私が「進化論が信仰ではないという証拠を出してください」と聞くと、それまでの勢い(進化論擁護の書き込み)がなくなったことを覚えている。 日本人の大半が進化論を当然の事実として受け入れているだろ…

『ゲノムと聖書』批判(3)

「批判(2)」からの続きだけれど、それではこの本の中で繰り返し主張している「進化論が事実である」という証拠はなんだろうか? 私もこれほどの人の書いた最近の本だから、何か真実らしいもの、検証に値することが載せられているかも、という期待と共に興…

『ゲノムと聖書』批判(1)

ヒトゲノム研究所の所長(1993-2008)で、国際ヒトゲノム計画の代表も務めたというフランシス・コリンズの書いた『ゲノムと聖書』(NTT出版、2008)を検証する。 ちなみに中村佐知という、プリンストンを出た心理学博士が訳者のひとりだそう。この人の翻…