Entries from 2010-10-01 to 1 month
以下はファイヤアーベントがルペルト神父宛てに書いた、現代のカトリック教会と科学に関しての書簡。 ルペルト神父殿 先日の木曜日のあなたのお話は、興味深く聞かせていただきました。私は二つの点で驚かされました。その一つは、<教会>が現在、科学の諸…
ついでといったら何だけど、本の引用でカントの影響を少し紹介。 以下の考えを近代神学は受け入れ、キリスト教会主流派(リベラル派)ではほぼすべての人が、保守派・福音派を自称する人でさえもたぶん半数−つまりはキリスト者の8割以上?−がこういった考え…
「ソフィー」のレビューの中で、デカルトについて少し書いたけれど、『方法序説』を読んだことのない人にもわかるように簡単に書いてみる。 デカルトは、はじめにすべてを疑ってみた。昔からの伝統・正しいと信じられてきたことだけでなく、自分が見て聞いて…
今読んでいる本もメモしておく。 前回レビューを書いた『ソフィーの世界』は万人受けするものだと思うし、誰が読んでも面白いと思うけれど、以下に挙げる本は自分の関心分野のものなので、本当に自分のメモとなるだけの価値しかないかも。 『現代科学論の名…
このブログの主旨からはずれるのだけれど、本の紹介をメモがわりに残しておく。 。。3,4年前にブックオフで100円で買った『ソフィーの世界』を最近読み始めて昨日ようやく読み終えた。 この本はいってみれば古代ギリシア哲学から現代哲学−ダーウィン・フ…
偶像ばかりで鬱になるので、別の話題を(すべて繋がっているのだけど)。 稲垣久和という東京基督教大学教授の一つの論文のさらに一部を紹介。この記事のタイトルがその論文のタイトル。 筆者はこれまで、いわゆる「科学と信仰」というテーマで科学知識を所…
旧約時代の偶像は、金や石・木で作られた「刻んだ像」「鋳た像」だった。 新約時代の偶像は、「肖像」が刻印されたお金、つまり富だった(その視点でザアカイを読めるか?)。 そして、新旧共通した偶像礼拝の本質は、神を排除し、自分が神となり、自分の心…
今日届いた本の寄稿部分に、まさにこのテーマについて書いてあったので、短いが引用する。 聖書は、現実の人間を「神はいない」と主張し(詩篇14・1)、「神を忘れる者(同50・22)と診断しています。その結果はというと、「彼らの思いは地上のことだ…
「ですから、地上のからだの諸部分、すなわち、不品行、汚れ、情欲、悪い欲、そしてむさぼりを殺してしまいなさい。このむさぼりが、そのまま偶像礼拝なのです。」(コロサイ3章5節) 前回、新約時代の偶像は「富」「貪欲」のような、目に見えない物としてあ…